破急風光帖

 

★  日日行行(605)

2023.03.14 Permalink

* 昨日、大江健三郎さんの訃報が流れました。88歳、老衰と伝わってきました。
  悲しみもありますが、なにか「あっぱれだなあ」みたいな感動がありますね、「老衰」という自然なままで向こう側へ行かれたのですか、と。すごいなあ、としみじみ思いました。みごとにご自分を貫かれたのだ、と・・・

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★  日日行行(604)

2023.02.18 Permalink

* Nombre(数)、Ombre(影)、Infini(無限)・・・夢のなかでそう呟いていました。奇妙な夢でした。わたしの夢ではよくあるのですが、誰かの講演が終わったところで、その講師に対して、懸命に、あなたの言うことに触発されて・・・と、「すぐに終わるから」と何度も言いながら、フランス語も使って「数、影、無限」と言っているわたし。どうやら「数」とはなにか、ということを問題にしていて、それは存在ではない、数には存在がない、とか言いたいみたい。

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★  日日行行(603)

2023.02.16 Permalink

* 昨日は国立劇場に文楽を観に行きました。「心中天網島」、いい劇でした。とりわけ、病気の咲太夫さんに変わって登場した織太夫さん、三味線の燕三さんによる「大和屋の段」、蜆川を背景に開かない戸を懸命にあけて「死」へと赴く二人、そこに、二人の心を超えた運命のドラマ(「網」なのですが・・・天網かどうかはわかりませんが)が凝縮して立ち昇り、さすが近松門左衛門!と唸りました。

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★  日日行行(602)

2023.02.10 Permalink

* 雪ですね。明るい灰色の空から雪が舞うように降ってきます。都会に降る雪、若い10代の頃からいつも、心を震わせてきました。「雪の降る街を 思い出だけが通りすぎて行く」・・・とか。もちろん「雪が降る あなたは来ない」とか・・・湧き上がる歌がありますね。

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★  日日行行(601)

2023.02.07 Permalink

* 忘れていました。もし興味がおありの方がいらしたら、ネットで「醤油百珍」を検索してみてください。キッコーマンのサイトです。今月は、わたしの短いエッセイがのっています。そのなかで、わたし、なんと創作?「料理」を試して(遊んで)います。

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★  日日行行(600)

2023.02.06 Permalink

* 本ブログも600回目。これはやはり今日2月6日、わが誕生日になにか書かなくては、と思うのですが・・・さてなにを書くべきか?

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★  日日行行(599)

2023.02.04 Permalink

* 立春ですね。なにか花開くかな? 咲いたのは蘭でした。

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★  日日行行(598)

2023.01.27 Permalink

* 少し空白があいてしまいました。2、3度書きかけたのですが・・・特に理由があったわけではなく、強いて言えば、わが「存在のエラボレーション」について考えていたから、と言うべきか。なにしろ、昨年発表された日本人男性の健康寿命が72,68年だったか、ならば、あと10日でこちらも73歳、これからがいよいよ「正念場」、と思ったら、やはり少しは「生き方」について思う日々がありまして・・・と。

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★  日日行行(597)

2023.01.09 Permalink

* 「声/泪 十選」(10)最終回です。前回、予告したように「詰め込み」かな?無謀な企画だったということがよくわかりました。つまりは歌が呼び起こすわたしの過去の時間、けっしてなにかはっきりとした出来事があったというわけではなくて、わたしが実存していた過去の時間が回帰してくる、そこに揺さぶられる心があるというわけで、最初に言ったようにやっぱり「老人性感傷症」なんですね。でも、そのように何千もの歌が自分の心のなかに刻まれているというのは、すばらしいですね。わたしの本箱の隅には、1976年に集英社から刊行された『ヒットソング集 うたの世界』という1001曲の歌詞が集められた本があるのですが、それを見ても7割8割はメロディーが口をついて出てきますから。わたしのように音痴で、音楽に入れ込んでていたわけではない人間にも、そのように膨大な「歌」がインストールされている!驚くべきことだと思います。
 

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★  日日行行(596)

2023.01.08 Permalink

* 昨年中に終わらせる予定だった「声/涙 十選」、あと二つ残っていますね。でも、ここまで来ると、あまりにもたくさんあるというか、何を選んだらいいのか、とまどいます。じつは、昔、フィーシャー=ディスカウの二枚組みレコードで「冬の旅」を聴いていた、でも、いまはCDもってないな、と思って急いで買ってきて聴いてみたりしました。もちろん、泣けます。「菩提樹」なんて、ドイツ語の歌詞覚えていますから(大学2年生のときに、ドイツ語習おうと夏休みに学習院のドイツ語講習に通ったのでした!結局、ものになりませんでしたが)。

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